大人の外斜視手術の体験記

外斜視の手術を大人になってから挑戦しました

外斜視手術体験記【手術まで】

 私は2019年11月に外斜視の手術を行いました。

体験記では<手術>までを何回かに分けて記載していきます。

<手術後>はまた<手術後の経過>に記載しますので、詳しくはそちらの記事をご確認下さい。

 

私の斜視の状況については前回の記事をご確認下さい。

 

redeye-dod.hatenablog.com

 

2019年5月、私は斜視の手術の為に眼科へ行きました。

斜視の手術自体、大きな病院でしか行っていないというのも驚きでしたが私は運良く、自宅から通える範囲で、大学病院で働いていた実績のある先生がやっていらっしゃる開業医があったので、そちらで日帰り手術という形で相談させてもらいました。

(特定の為、病院名は言えません。ご了承下さい。)

 

まず問診の前にプリズム検査と立体視検査を受けました。

その後、問診を受けたのですが

 

・いつから斜視なのか

・手術経験はあるのか

・複視はあるのか

 

以上の項目を聞かれた後に、実際に目の状態を見たり眼圧を計ったりしてもらい

総合的に判断して頂いた上で、手術可能という事で話が進みました。

 

ただし、私の場合は90度もある外斜視。

一度の手術では40度戻すのが精一杯らしく、2回は手術をしないと正常の位置には戻らないのではという見解でした。

ここで心が折れかけましたが、1度もチャレンジする前から尻込みするのも・・・と思い、手術を決行する方向で話が進みます。

 

 まずは月に1度、プリズム検査と立体視検査で正確な数値を計りたいという事で2度ほど検査に通いました。

私は目を自分で寄せる事が出来、両眼視が出来る珍しいパターンだった為、検査も難航・・・何故かピタッと合う箇所もなく、検査の方も困っていました。

(なので、もしかすると通常はもっと検査回数が少ない可能性もあります。)

 

2度目の時に、先生から手術をいつにしますか?と聞かれ、11月に。

これには理由があって、体験談のブログを読んでいると「お風呂にしばらく入れないから夏より冬の方が良い」と見たからです。

実際には翌日からシャワーは可能ですが、術後3日間は頭を洗うのが厳禁だった為、懸命な判断だったかと思います。

※禁止事項の期間についてはどうやら各病院によって違うみたいですので、必ず先生の指示に従って下さい。

 

手術1ヶ月前に血液検査と私の場合はもう一度斜視の角度をしっかりと検査したいという事でしたので、10月に再度通院。

そこで、どうやら私は若干下にもずれているのでは?という話も出てきたので、結局上下の調節も行う事になりました。

 

手術前に注意された事は特になく、手術当日も食事はいつも通りに食べて良いと言われましたし、術前については「これをしといた方が良い」という事は特にありませんでした。

 

ただ、個人的に手術前に気をつけていた事は下記です。

・風邪(インフルエンザ等)予防

・手術前日は睡眠をしっかり摂る

つまりは万全の体調で手術に挑むという事ですね。

 

次回はいよいよ手術の内容をじっくりと・・・の前に手術前に用意しといた方がいいものリストを紹介したいと思います。

手術後は暫く外出が難しいと思いますので、是非参考にご覧下さい。

斜視の手術前に知っておいた方がいいこと②

今回は前回の手術のリスクに引き続き、手術の疑問についてまとめていこうと思います。 

 

redeye-dod.hatenablog.com

 

 

私が、今回手術をするにあたって気になった事は下記の点でした。

 

 

①失明など取り返しがつかなくなるような医療ミスはないのか

 

②手術ってすぐに出来るの?手術までの期間やプロセスは?

 

③手術後、仕事に復帰できるまで要する日数

 

④局所麻酔の場合、手術中に全部見えるし聞こえるらしいけど怖い!痛みはどうなの?

 

⑤手術の費用について(局所麻酔&日帰りの場合)

 

 

これも前回と同じように①から順に見て行きましょう。

 

 

①失明など取り返しがつかなくなるような医療ミスはないのか

 

まず、これについては安心してください。失明などは起こりません。

斜視の手術は眼の筋肉を切って繋げる手術ですので、比較的表面の部分を触ります。

奥の方まで触りませんので、失明などのリスクはありません。

もし気になるようでしたら、先生に聞くと詳しく教えてくれますのでプロに解説してもらった方がより安心出来るかと思います。

 

 

 

②手術ってすぐに出来るの?手術までの期間やプロセスは?

 

これは私も驚いたのですが、基本何ヶ月か待ちが発生します。

有名な先生のところでは1年待ちなんて事もあるみたいですね。

私の場合は2ヶ月待ちでした。ただ、手術をするまで、斜視の角度や見え方などを検査をする必要があるので、最終の検査から2ヶ月後となります。

検査は1ヶ月に1度。3回行なったので、初診からほぼ半年後に手術となりました。

かなり腹をくくって行ったので、こんなに遅くなるなんて・・・と拍子抜けしたエピソードでしたね。

あと、人によっては検査結果によっては手術が不可能な事もあるらしいので、一概に手術が出来るという事でもないようです。

手術を考えている方はひとまず、眼科で相談してみるのも最初の第一歩だと思います。

眼科に行って話を聞いたから手術を絶対にしないといけないって訳ではないですからね。説明を受けて自分が納得した上で、手術を選択するという事も大事な事だと思います。

 

 

 

③手術後、仕事に復帰できるまで要する日数

 

社会人にとってはこれが一番気になる部分だと思います。

私もネットで色々と情報を集めた際に1週間は休みを取った方が良いという事をよく見ましたが、担当の先生からは「仕事の事もあると思いますし、術後3日から仕事復帰出来ますよ」と言われました。

ただ、私は事務処理でPCを1日中見ていないといけない仕事でしたので「本当に3日で復帰出来るのかな?」という心配と疑問がありました。

体験談ブログでも3日後だとまだ眼も真っ赤で腫れもある方が多かったので、大事をとって1週間お休みを貰いました。

結果・・・この判断、めちゃくちゃ英断でした!

術後3日なんて、眼は開くけど痛み(かゆみ)もあるし、長時間液晶を見ていられなかったのが現実でした。私の場合は光にも敏感になっているようで、大きな画面を5分も見ていられませんでした・・・

これについては、また別の記事<体験談>で詳しく書きますが他の方もおっしゃられているように1週間はお休みを頂いた方が賢いと思います。

 

 

 

④局所麻酔の場合、手術中に全部見えるし聞こえるらしいけど怖い!痛みはどうなの?

 

まあ・・・一番気になるのはこれですよね。

私もとりあえず怖い!怖いのは嫌!そんな怖い思いしてまで斜視って治さないといけないの!?という思いでした。

噂でも、目の手術はメスが見える!やらライトを当てるからメスが見えるのは都市伝説!やら様々な憶測(?)が飛び交っていますよね。

 

実際やってみての感想ですが、

確かに怖いけど、全部は見えない。また、手術の進行度によって見え方が変わる。

 

メスは確かに見えますが、切っ先が見える訳ではないです。

また、確かにライトは当たっていますが最初はばっちり見えているので、ライトがまぶしくて見えないという事はありません。

私の場合は外側→内側をやったので、順番もあるかもしれませんが、内側をやる際はライトがまぶしくて見えなくなり、最終的には目を開けているのに真っ暗で何も見えなくなりました。

 

また、痛みの方も全然痛くないという感想もあるし、痛かったトラウマ!という感想もあるしでなんだかよく分かりませんよね。痛覚は個人差もありますしね・・・

ただ、私の場合は何故か外側は全く痛くなかったのに内側が痛かったというどちらも経験してしまったパターンでした。

痛みに関しては我慢出来る痛みですし、(先生が優しければ)麻酔をガンガン追加してくれるので、そこまで心配しなくても大丈夫です。

ただ、術後の麻酔の副作用(?)での頭痛と吐き気の方がきつかったですね。

 

 

という事で、ネットで出ている情報が全て正しいという訳じゃないんだなと言うのが一番の感想でした。

斜視の角度や痛覚の個人差などが一番出てくるところですからね。

私は90度とかなり大きい角度だったので、筋肉を限界(40度)まで動かした為、痛みが人より強く出た可能性もありますし。

 

これに関してはやってみないとわからないという博打みたいな事しか言えなくてすみません。

詳しくは<体験談>の方に記載しますので、気になる方はそちらをご覧下さい。

 

 

 

⑤手術の費用について(局所麻酔&日帰りの場合)

 

斜視の手術はありがい事に保険がきくので、3割自己負担ですみます。

入院した場合はもっと費用がかかると思いますが、局所麻酔&日帰りを選択した私の場合は3万5千円程度でした。

 

前澤友作」さんによる#前澤お年玉企画で100万円が当たる!でちらほら「斜視の手術代に!」というツイートを見ましたが、え?なんでそんなにいるの?という違う見方をしてしましました(笑)詐欺の眼科でも通っているのかなあ・・・?ぼったくり・・・?といういらない心配をしながら見ていました(笑)

 

病院によって費用に前後はあると思いますが、通院費を入れても100万円もいらないのでそこは安心して下さいね。

あと、高額医療制度という制度もあるので(斜視の手術で対象額までいかないとは思いますが)金額が気になる方は、一度こちらも事前に調べてみても良いかと思います。

 

 

長くなってしまってすみません!

次回からはいよいよ<体験談>の記事を書いていきたいと思います。

斜視の手術前に知っておいた方がいいこと①

今回は、斜視の手術を考えている方に手術前に知っておいた方が良いリスクについて紹介します。

手術をやるか・やらないかの判断材料になるかと思うので、正直に書かせてもらいますね。

 

私自身も目の手術なんて怖いの一点張りでこの歳になるまで手術なんて考えた事もありませんでした。

「どうせ見た目だけの問題だし」と放置してきたのですが、ある時友人のお子さんと手を繋いで階段を降りていた時に段差を踏み外してしまったのです。

お子さんにも私にもケガが無かったので良かったのですが、「もし自分に子供が出来た時も同じような危険があるのではないか」と思うと、これはもう自分だけの問題ではないなと感じてしまったのです。

 

さて、私の事ばかりですみません。

私は、そんなきっかけで手術に踏み切る事にしたのですが、手術するにあたってやはりリスクはつきものですよね?

確かに先生からも説明はあるかもしれませんが、事前に自分で勉強した方がより理解が深まるかなと思い、ネットで検索をしました。

ざっと調べたところ、リスクは主に下記のようなものでした。

 

①数年後戻る可能性がある

 

立体視出来るようになるわけではない

 

③大人は局所麻酔が基本

 

では、まず①から順に見て行きましょう。

 

①数年後戻る可能性がある

これについてですが、最近ではアイドルグループ「仮面女子」 神谷えりなさんも再手術をして話題になっていましたよね。

実際、私が通っている眼科でも「子供の頃に手術をしたが、30〜40代になって再度手術をする人が増えている」という話を聞きました。

「戻り」については個人差もあるので、なんとも言えないのですが1度で必ず治る1度手術をすれば一生安泰とは100%言えないのが真実だと思います。

これを聞くと心が折れそうですが、斜視は放っておいて治る病気ではないので、私のようにあまりにもひどいようなら1度チャレンジしてみるのも一つの選択肢だと思います。

 

立体視出来るようになるわけではない

これはネットで見たのですが、「斜視の人は大抵片目で物を見ているので斜視を治したとこで両目で見る事が出来ないから意味がない。」という意見が目立ちました。

確かに私自身も片目で見ているなと感じています。

ただ、私の場合ですが自分で目を寄せる事が可能ですので、集中すれば両目で物が見れます。

「これだけ角度があるのに(私は90度)自分で寄せれるのは凄いね。これなら両眼視も出来るから少しは立体視も出来るようになるんじゃないかな?」

とお医者さんに言われました。

(これについては、後日検査結果も公表したいと思いますので暫くお待ち下さい。)

ですので、自分で目を寄せる事が出来る方は立体視が少し出来るようになるかもしれないというパターンもあると思うので、諦めずに一度先生に相談してみるのもアリだと思います。

 

③大人は局所麻酔が基本

これは有名な話ですよね。私もこれが怖いのでずっと手術を避けてきました。

小学生くらいまでの子なら全身麻酔なのですが、中学生〜になると、基本局所麻酔で手術を行います。

コレに関しては、どうやら手術中に眼の位置を合わせやすく、調節がしやすいという背景があるそうです。

また、大人になったら全身麻酔は断られるとも聞きますが、私が通っている眼科は大人でも全身麻酔もOKでした。

ただ、全身麻酔全身麻酔でリスクもありますし、入院は必須です。

私の通っている眼科は、局所麻酔なら日帰り手術も可能だったので、局所麻酔を選択しました。結果的に日帰り手術が自分的にはとても良かったので、日帰り手術についてもまた別の記事で詳しく紹介しようと思います。

 

以上になります。

次回はパート2という事で、手術前の疑問をピックアップしようと思います。

あいさつ&斜視について

このたび、10年以上抱えていたコンプレックスと向き合う為に斜視の手術をしました。

その際に一番参考になったのが個人ブログだったので、私もこれから手術をしようと思っている方の助けになればいいと思い、ブログを書いています。

 

キーワード検索では、やはり斜視は子供のうちに手術をする方が多いようで、大人ではあまりヒットせず・・・

情報が少ない中、詳しく詳細を書いてくれているブログをそれは何度も何度も読み返して手術に挑みました。

また、手術が怖すぎて手術を受ける前は手術内容の事ばかり調べていました。

ですが、実際に手術が終わってみると術後についての詳しい内容が少ない!

これはこれで凄く不安になってので、手術前から術後まで幅広く情報をお伝え出来たらと思います。

 

 

まず、私についての簡単なプロフィールを記しておきます。

 

・年齢:20代女

・斜視の種類:外斜視(いわゆる間欠性外斜視ではなく常に外側を向いている)

・斜視の角度:90度

立体視:(2/9)

 

私の場合、斜視が出てきたのは小学生の頃でした。

元々、新生児の頃から兆しはあったようでしたが、小学生になった時は完全に目が外側に向いていました。

その頃から 立体視も出来なくなってしまい、階段から転げ落ちる日々・・・

大きな病院にも行きましたが、その当時は「今手術をしてしまうと、成長期なので戻りの確率が高い為もう少し大人になってからやったほうがいい」と言われたので、手術が怖かった事もあり、現在まで放置していたのです。

今になったら、小学生でも手術している子はたくさんいるし実際の戻りの確率はどれくらいなのかな?という疑問もありますが・・・

それについては10年以上前の話ですし、今になっては違うのかもしれませんね。

 

次回は手術に挑むまでにどんな準備をしたかをお話したいと思います。